ogisan のブログ

DIYで外壁リフォーム、そして秘密基地

DIY外壁リフォーム 06 「軒天修繕」

足場に載れるようになり、一番に「軒天」の修理から掛かる事にしました。
ええっとぉー、こんな有様です。

 

別にもう一か所も垂れ下がっていて、幽霊屋敷ですよねぇ。
築35年、仕方が無いかなぁ・・


実は「見ぃつけた!! 我が家の欠陥!!」なのでした。
軒天は「プリント合板」の様なのですが、「板」に見える様に溝が有りますよね。
よく見ると、印刷でなく、本当に「溝」になっています。
DIYでは、飾りに合板の表面に1~2㎜位の深さで「丸鋸」の刃で溝を切る事が有ります。
そのままですと雨水も掛かれば経年の湿度に侵されて、このように剥がれてきます。
増築部分がこの構造で、軒天は全滅状態でした。
新築部分は構造は同じなのですが、溝切の後に塗装していたので大きな痛みは有りません。


どうする
1.実は、ここの穴から鳥が屋根裏に巣を作って「ヒナ」が孵っていました。
  「ヒナ」が大きくなって飛べるようになってから出て行ってもらいました。
2.今はケイ酸カルシウムを原材料に、略して「ケイカル板」が多く使用されます。
  耐火性、防湿性に優れています。価格も合板と大差有りません。
  しかし軒天を交換するには、軒の構造から一筋縄では行きません。
3.諦めて「合板」にしました。
  張替ではなく、既存軒天ベニアを下地にして重ね貼りする方法です。
  飾りは要りません。それよりも耐久性。
4.下地となる旧軒天の面は「高圧洗浄機」を当てて剥がれる所は剥がし取り、
  完全に乾いてから「がんこたわし」等でしっかりとケレンします。
  下地の処理が悪いと、折角貼り付けた軒天が剥がれ落ちてきます。

  

  あらかじめ採寸して塗装を済ませた「合板」を「木工ボンド」で貼り付けていきます。
  POINT:木も板も「端」は空気中の水を吸って腐ります。
      合板の端に塗料をしっかりと吸い込ませるように塗り込みます。
      雨天、湿度に強くなります。
  POINT:木工ボンドが塗装面に付くとテカリとなります。
5.細いステンの釘を打って、下から角材を当てて接着するまでの落下防止としました。
  少しの隙間なんか、誰も気付きません。
6.痛みの少ない新築部分は再塗装のみ。
  塗料を残すのも勿体ないですので4回塗りしました。


もし業者さんに修繕を依頼していたら
  私は費用を安く、足場無しで2個所の軒天だけの見積でしたから、
  そこだけの修繕に終わった可能性があります。
  仮に、遠目の「写真」で申告してくれていても、吹っ掛けと捉えるかもしれません。
  火災保険の屋根診断では検出されていないのです。
  「軒天崩れ」あれば、軒天全面に及んでいると心得た方が良いのかもしれません。


塗料:   日本ペイント「ケンエース G2」楽天16Kg1缶¥10000
      この塗料は下塗無しで使えます。艶消しで良い風合いです。
合板:   耐水ベニア中古品纏買い¥2000、まだ残っています。
      「プリント合板」も長く持ちません。塗装すれば「普通合板」でも良いです。
木工ボンド:木材の接着には「木工ボンド」が最適です。ホームセンター1袋¥300
はけ   :100均の「油性用刷毛」
「がんこたわし」:「スコッチブライト」「サンドペーパー」でもOKです
細い「ステンレス釘」少量





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DIY外壁リフォーム 05 「足場」

屋根は足場無しで作業できましたが、塗装には必須です。
実は当時に孫っ子ログ構想用「檜足場丸太160本」を頂戴しておりました。
同サイトで、一人作業のノウハウ・知恵を求めました。
A.「ど素人が、しかも一人でぇ・・3人居ないと、絶対不可能!!」
   杭は打てるの?どうやって丸太を片手で持ち上げるの!!」 不評というか非難の嵐


だって、
 手が足りないなら手を作れば良い、それが知りたい。 最初はだれでも素人だし。
 個人で一人で事業されてる方も見えるし。 
 ・・できない理由でなく、どうやれば出来るかです  ・・が、なかなか難しい

     できた!

出来たのですが、なんとほぼ4ヵ月掛かってしまいました。
今時、確かに丸太足場を組む方は見えられませんから、組み方は割愛します。


苦労した点、知恵だけを POINT で
1.番線で丸太をシノという道具で縛るのですが、6m丸太2本中央で十字架にして
  うまく締められればビクとも動きません。 番線って、すごい。
  これが、素人では締まらないのです。


2.隣家との間隔50㎝では「やらず」という足場の転倒防止の支えが入れられません。
  一面だけなら倒れるかも。柱は屋根に建てかけ、足固めして、
  建屋を全面覆えば「箱」になって崩れるまい。


3.目の高さは最高で地上高9m、1㎝揺れると怖くて身動きできません。
  6m丸太が届かず、繋いで3階建てにした個所も。
  軒でも庇でも、スクリューで留めて揺れは止めたものの、地震が来たら倒壊します。


4.どうすれば「揺れない強い足場」に出来るか・・

     ・・思ついたのが、これです。

  踏板の乗っていない部分の桟をW字に連続して組んでいるの、分かりますでしょうか?
  これは鉄橋などで強度を増す「三角トラス」と呼ばれる工法を取り入れました。
  段ボール紙の断面もこのような形をしているので、とても強いのですね。
  私は電子工学出身ですが、物理で習った知識がここで役に立ちました。
  ピタッと、揺れが止まりました。足で足場を強く押しても、ほとんど動きません。


5.重くて引き上げられない丸太10本残して、使い切りました。
  足りない所は、やむを得ず角材を使用。
  国の労働安全衛生規則違反は多々ですが、自宅敷地内「治外特権」を行使しました。


6.それでも4ヵ月掛かったのは、実はこの頃から全員の痛み・疲労が出始めました。
  疲れかなぁ、歳食ったからなぁ・・
  日に日に強くなって、思う様に動かなくなってきていましたのです。


7.消耗品:「箱番線」1箱 ホームセンターで¥2200
  道具 :「しの」中古¥300、「コーチスクリュー」1箱¥500


所見:さて、素人がDIYで行うのでしたら、足場だけは業者さんに組んでもらう
                          ・・のが無難でしょうねぇ。
   でも「30万円」は高いと感じますよ。
   足場材が買える金額です。
   一戸建て全面囲っても「20万円」位が妥当な相場と、私は思います。
   「ビケ足場」はスチールパイプを金具で組み立てていくだけですのでね、
   「訓練したアルバイト」に請け負わせている業者さんも有るそうです。


でも悔しい、家一軒建てる人もいる、自分でチャレンジする方は次は必読です。


    





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DIY外壁リフォーム 04 「欠陥 平瓦の差替え」

前回「DIY外壁リフォーム 03」で鬼瓦剥がれの修繕を終えて、
ヒビ割れの「平瓦」も差替えました。
これは素人でも簡単にできますよ。

 

上に載っている瓦の端を持ち上げて、割れた瓦を引き抜く。
差替え用瓦を差し込んで、爪が瓦に掛かったら手を放して位置を整える。
これだけです。


詳しいやり方はネット上に沢山掲載されています。
POINTだけ:
1.難関は、どうやって屋根に登るか! これはご事情でご判断下さいませ。
  1階屋根はアルミ梯子でも登れますが、2階屋根に二連梯子で登るのは危険を覚悟。
  「絶対安全」を確保してください。


2.業者さんによっては、見積り点検時に
  「替えの瓦はありますか? これ位サービスでやっておきますよ」は、有難いですね。
  但し見積を悪用しない様にしましょう。飽くまでも、ついでに頼る程度がマナーです。


3.瓦が「釘」で止められている場合は「釘抜き」で抜きます。
  釘を抜いても、次に釘で止める事は(絶対に)しません。
  同じ個所に二度の釘は効きません。
  下手に釘打ちすれば、其処から水が滲み込んで雨漏りします。
  瓦のズレ防止を行うのでしたら「シリコンコーキング剤」で止めます。


4.ヒビが軽度で直すお金が無い場合は「アルミ箔テープ」を貼れば良いという業者も。
  DIYで直す一つの方法としては、なる程とは思いますが・・。
  「アルミ蒸着」ではなく、厚みの有る「箔テープ」で無いといけませんね。


見つかった!! 我が家の欠陥工事!!
1.瓦のズレ防止のシリコンが、瓦の「谷」で止められている。
  どうしても経年と共に、風、台風、瓦自身の重み等で、瓦の並びが歪んだり、
  屋根瓦全体が下がってきたりします。
  新築後2,3回、建築会社に手入れや雨漏りを修繕もして頂きました。
  今回初めて私自身が屋根に上がってその跡を見ますと、
  シリコンで屋根瓦のズレ防止しているのは容認しますが「瓦の谷を真横真一文字」に!
  雨水が流れる部分を留めれば、雨漏りするでは無いですか!


  後日、【写真掲載】します。


2.正しい固定方法

     

  シリコンは、隣の袖瓦の「山」に「縦」に塗れます。
  いいえ、瓦全体の重みを留めるのでなければ、シリコンは点でポン付けで良いのです。
  瓦の爪が効いていれば、そのままで何もしなくて良いです。
  屋根の水の流れは非常に複雑で想定外も多く、屋根専門業者でも予測が難しいですから
  素人知識で安易に弄ってしまいますと、雨漏りに繋がります。
  既存の水の流れを変えない様に、最小限に止めないといけません。


  素人でも分かる事を、真一文字に堰き止めてしまうのが、金を取るプロの施工です。
  もし屋根を手入れして頂いたら、必ず出来栄えを「写真」に取らせて確認しましょう。


3.どうしよう・・
  今更遅い。シリコンを剥がすには、葺替えた方が安いでしょう。
  屋根裏点検したいのですが、手術を受けて屋根裏に上がるのに危険な体なのですね。
  「今、雨漏りを生じてはいない」と信じるしかありません。


  自分の目で見れない業者の施工部分は「写真」で確認する。
  怠ったと「反省」しています。


忘備録資料編:
 1.瓦屋根標準施工要領書 - 一般社団法人全日本瓦工事業連盟
   http://www.yane.or.jp/manual/53a/pdf_53a.pdf






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DIY外壁リフォーム 03「鬼瓦が剥がれている・・2」

前のブログ「DIY外壁リフォーム 02」で、「鬼瓦が剥がれている」写真を掲載しました。

落下の危険から、鬼瓦は外して降ろして頂いていたのですが、
私の注意が足りずに「ゴミ」処分されてしまっていたのです。


「瓦なんか無くても」との言葉に、
          雨漏り、次いで棟が崩れて屋根が崩壊するのです!
          怒っても、私が悪いのですが。


概算10万円の応答に、DIY魂が湧きました。
それでも平瓦は一枚¥300程度なのですが、鬼瓦と丸瓦に送料で2万円。
          これだけあれば美味しい酒が1年頂ける。
工場出荷原価は鬼は知りませんが、平は一枚¥10もしないんですよ!
悔しい、何とか安く済ませる方法は無いだろうか・・ありました!


棟の端を瓦ではなく漆喰で押さえる「棟止め工法」と云うらしいです。
でも「南蛮漆喰」では、直ぐに崩れるのでは? 不安です。
しかし、なる程なので次のように事を運ぶことにしました。
ブログを載せるなど考えてもおりませんでしたので、言葉だけでの説明になります。
結果:写真の通り、セメントで疑似瓦にしたとは見えないでしょう?

1.南蛮漆喰ではなく「セメント漆喰」を使用する事にしました。


2.強度は瓦に及びません。
  そこで、鬼瓦になる部分の中にステンレスの荒目のメッシュを入れました。
  基礎で云う「配筋」になると考えた次第です。
  鉄は何れ錆びるでしょう。
  反省:丸瓦になる部分にもメッシュを入れておけば良かったと後悔しています。


3.まず、丸瓦にセメントを被せて延ばし、棟の端は合板で受けました。
  既存の鬼瓦と同じ位の厚さ、形に、精一杯整えたつもりです。
  まあ、誰も見やしませんから。
  反省:セメントが「重い」です。抑えきれずセメントが広がって足りなくなりました。
     一旦合板を外してベニアでセメントを切って、当て直して整えるの繰り返し。
     何とか納まりましたが、二人で作業した方が良いです。


4.セメント漆喰でも「屋根」という環境で対候性・耐久性が維持されるでしょうか?
  それに「白」では目立って、外観は決して良くありません。
  そうだ、塗装しよう。手持ちにニッペ の「ファインシリコンベスト」がありました。
  スレート用ですが、セメントも同じようなものと思い込む事にしました。
  ① 下塗無し。
     下手な下塗は剥がれます。
  ② 希釈はせず、セメントが吸い込みたいだけ吸い込ませることにしました。
     塗料を浸透させて、樹脂の層を厚くして保護しようと考えました。
  色合いはしっくりと馴染んでいます。
  反省:もう一回か二回、塗りたいのですが、手術後で登るのは危険なのです。
     後日に要否を再検討する事にします。


備考:私は「セメント漆喰」と「ホワイトセメント」との違いを知りません。
   今調べて心配になるのは嫌ですので、
   もし真似をされる場合には、適切な「材料」を選択してください。







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