ogisan のブログ

DIYで外壁リフォーム、そして秘密基地

DIY 秘密基地57 「トラス」桁

次のブログからの続きです
       
 



連続した三角形の形の軸により、トラス構造になります。

           



理屈としては、
  梁やラーメン桁の場合         トラスの場合         軸力
   

        


ラーメン桁に対して、三角形の頂点に荷重を加えると、斜めの部材には「圧縮」の力、底辺の部材には「引っ張り」の力が加わります(これを軸力といいます)。
「筋交い」も理屈は同じです。


         




ラーメン桁は部材自体に剛力を必要としますが、構造が簡単で施工が楽にできます。
トラス桁は手間が掛かりますが、細い部材などでも強靭な構造強度が得られるのですね。
トラスの構造計算はやや複雑ですが、
限られた条件下で最大強度の得られる強度は、これ以外の施工方法を採れないので省略




床梁を受けるトラス桁です。

  

  三角形の中心に縦の軸を追加して、更に剛力を高めることにしました。


  トラス桁では「ピン接続」で締結します。例えばボルトや鉄筋などです。
  梁の側面ではなく上下の梁の枠に納めることで、
  隣り合った部材が互いに干渉して支え合いますので、ピンは省略しています。
  



デッキ正面のトラスも同じ構造です。

  

  簡単そうに見えるでしょうが、
  柱・梁の丸太のカーブに合うように支柱の端面も曲円に削った上で、
  一本一本の長さをぴったりと合うように・・    結構大変です。



  NG                 OK

    





ラーメン桁も含めて、角はトラス(筋交い)で支えます。

  

  ピンはボルト締めではなく、「異形鉄筋」を打ち込む事にしてコストダウンです。




  




なお、何でもかんでも「トラス」が良いという訳ではありません。
「トラス」は「曲げモーメント」が生じない、即ち簡単に申しますと「曲がらない」ので
「固く」なります。
それで「床」を支えられるわけです。



しかし、例えば耐震性に対しては「ラーメン構造」でもトラス構造と大差は無いそうです。
むしろ地震の揺れには、揺れた方が(柔らかい方が)強い場合も有るそうです。


「柔よく剛を制す」という事ですね。
私がデッキ裏面側の上面にトラスを採用しないと決めたのは、この考えからでした。


それぞれの工法に
メリットが、デメリットになる事もありますので、素人には判断が難しいところです。


私は電子工学の出身で建築にはずぶの素人ですが、
併せて物理と数学Ⅱも専修していましたので、ある程度の理屈は理解できます。
人生にして、学生時代に学んだことが、いま、役に立ってくれています。


勉強は(大)嫌いでしたが、「勉強しておいて良かった!」と身に染みて感じています。




さて、今回は「技術的見地からの構造の説明」になりましたが、
              「忘備録」としてのブログですので、ご容赦下さいませ。




        え、 2840円!!

                     お国から無償公開してくれると嬉しいです





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