ogisan のブログ

DIYで外壁リフォーム、そして秘密基地

DIY ブログ 04 「耳鳴り」軽減の新技術

           


もう、「新技術」ではないのですが、
国が昨年2020年になって、やっと「ガイダンス」を公表しました。
欧米諸国では広く、国内でも30年位前から用いられている
               「TRT 音響療法」と呼ばれる治療法です。


詳しくは、シーメンス社「耳鳴りガイドブック」を引用します。
https://www.signia-pro.jp/wp-content/uploads/sites/67/2020/05/17001270_miminari_1910.pdf


おしまい
・・・になってしまいますので、ポイントだけご紹介して参ります。


私の耳鳴りは、かれこれ20年近く前に遡りますが、交通事故の後遺症でした。
頭の外(中ではありません)で、ジージーという蝉時雨と下手くそなラッパが鳴り響くのです。
近くの耳鼻科から大きな大学病院まで診断を受けたのですが「原因不明」。
どこも「原因不明」は「治療は出来ない」との門前払いでした。
今でこそ明かせますが、自殺まで過りました。「辛い」。
・・・中略・・・



1.「TRT 音響療法」を診療科目に掲げている「耳鼻科」に救われました。
  当時は耳鼻科でさえもこの療法を知らないですし、現在でもまだ普及段階です。
  「音響療法」を診療科目に掲げる耳鼻科は、まだまだ少ないので、
  この科目を持つ医院・病院をネットで検索して探し出し、診療を受ける必要があります
  例えば  
     
  愛知県ですと13医院がヒット、20年前の倍以上に増加しています。




2.耳鳴りとは
 1) 他覚的耳鳴
   医師にも聞きとれる、病気から併発する耳鳴りです。滅多にありません。
    2) 自覚的耳鳴(じめい)
   患者本人にしか聞こえない耳鳴りで、大半はこの症状です。
 私は「2) 自覚的耳鳴」でしたで、これについて説明を続けます。




3.難聴が原因の耳鳴り
 実は「脳の錯覚」によるものと、判明しています。お国は受け入れてこなかった。
 1) ほとんどの場合、難聴が背景にあるそうです。

       

  分かりやすく言うと、難聴によって音が聞き辛くなるので、
  「脳」が音を補おうと感度を上げて、勝手に「音」を作り出して満足しているのです。
  この作り出された「音」が、「耳鳴り」の正体です。




 2) この場合は「難聴」を治療する事で、耳鳴りも治まる事も多いそうです。
   難聴の原因は
  「加齢」 歳には勝てん。補聴器しかなさそうです。
  「騒音」 大きな音により内耳の蝸牛にダメージを与え(音響障害といいます)る。
       「耳を休める」ことで改善に期待できます。
  「薬の副作用」 ほとんど影響しないのですが「抗生物質や抗がん剤」等によっては
       稀に有るそうです。 薬を止めるデメリットが大きい筈なので、
       しかし「音響療法」で対処できます。
  「ストレス」 現代病ですね。ストレス解消法か「心療内科」も気軽に受診しましょう
  「病気」 突発性難聴、メニエール病、耳硬化症、慢性中耳炎、聴神経腫瘍など
       治療を受けましょう。




3.無難聴性耳鳴
  難聴がないのに耳鳴りがある場合なのですが、検査では現れない潜在的な難聴があると
  の考えもあります。報告では有毛細胞(音を感じとる細胞です)が数割ほど障害されて
  も聴力検査では変化が表れないと述べられています。
  脳は微妙な耳のダメージを感じ取り耳鳴りを生じさせているのかもしれません。


  私の場合は、耳のダメージの有無は不明でしたが、このタイプです。




4.治療器① 補聴器療法(音響療法)
  補聴器で音を大きくすることで十分な音の情報が脳に届くため、
  脳が音の感度を上げなくてもよくなり耳鳴りの回路が次第に抑制されていきます。
  一気に耳鳴りが消えるわけではありませんが、
  長期的には耳鳴りの回路が次第に薄らいで行きます。

                




5.治療器② 「TRT療法 サウンドジェネレーター」
  適切な音を聞くことで耳鳴りのコントラストをなくして脳が耳鳴りの音を意識しない
  ようにさせるというものです。
  私は、これに救われました。 装着した瞬間に、苦痛から解放されました。

             

  形格好は補聴器と全く変わりません。


  違いは補聴器は「イヤホン」の様に耳の穴を塞ぐのが一般的ですが。
  ジェネレーターは外部の音が聞こえるようにオープンエアータイプか、
  あるいは耳栓ではなくパイプで音を伝えます。

         

  外の音が聞こえないと、事故に遭います。




6.ここからが「DIY」魂です。
  私のジェネレーターは1個で約5万円、両耳だと10万円します。
  たまたま注文した翌月から1個8万円に値上がりしました。
  私は相手の自賠責保険から降りましので、しかし普通なら、
  庶民には「買えん !! 」
  なぜかというと、国内ではまだ「耳鳴りは原因不明」のままの病気なので
  「健保適用療養具」非認定なのです。
  原因として認められたので「健保」適用にして欲しいのですが・・
              「病気」ではなく「症状」なので、できないらしいです



  1) 治療器の原理
           

  安物の「AMラジオ」を放送局の無い周波数に合わせると「ザー」という雑音が流れます
  最近は安物ラジオでもノイズの出ない優れものも少なくないのですが、
  この「ザー」「サー」「スー」というノイズの事を「ホワイトノイズ」と呼びます。
  可聴できる低周波から広周波まで、ほとんどすべての波長のノイズまで含んだものです


  このホワイトノイズを発生させて、耳で聴く事で、耳鳴りの音も「耳から聞こえる」と
  「脳」を錯覚させます。紛らわしい言い方ですが、脳の錯覚を錯覚させるのです。
  すると「この音は耳から聞こえてくる音」と認識するようになり、
  ノイズを外すと、
  脳は「耳から聞こえなくなった」と誤解して耳鳴りが小さくなります。
  そして耳鳴りが小さくなれば「耳鳴りが気にならなくなる」なります。
  これで苦痛から、開放されるという仕組みです。



 2) DIY 耳鳴りサウンドプレーヤー
  サウンドジェネレーターはホワイトノイズを発生させますが、
  要は「ホワイトノイズ」が聞こえてくれば良いのです。
  「ホワイトノイズ」をサウンドレコーダーに収録して、再生してイヤホンで聴けば
  同じ効果が得られます。
  但し、医療機器認定を受けていないので「医療器具」とは認められません。
  この方法で「医療機器認定」を受ける事も可能ですが、認定に掛かる費用からすると
  「ジェネレーター」とほとんど価格差を生じません。


  自己責任でなら、両耳約20万円を1000円かそれ以下で手にすることが出来るのです。
  私はこの「ホワイトノイズ」を自分の耳鳴りの音を「散らす」ように加工して
  耳鳴りが気になる時には、パソコンからイヤホンで聴いています。
           
          ― 人生は自己責任と自己満足の塊である ―
                         By.ウェリアム・シャークスピア





  3) ホワイトノイズの入手方法
  かつては困っている方に、個人的に「音楽」として提供した事があります。
  今はネットで検索しますと、個人手作りの作品が多数掲載されているのです。
  サイト名はごめんなさい、非合法となり明かせませんのでご自身で検索されて下さい。
  著作権を主張する投稿は無い様ですが
                保存すると著作権法違反にはなるかもしれません。
  聴くだけなら「違法」にはなりません。


  耳鳴りによって効果的と感じる音源もあれば、感じない音源もあります。
  聴いて効果的と感じるのは「気持ち良い。楽になる。リラックスできる」音です。
  「眠くなる・・・」が最適です。


  「耳障り」な音源は、医療の観点からも避けましょう。
  「気持ち良い」と感じない音は、ストレスを招き、他の副作用を生じます。




7.使い方必ずお読みください
  耳鳴りの「音」がまだ少し聞こえる程度、
  耳鳴りの80%程度の音量
  ・・に、ノイズ音の音量を調整して聴きます。


  耳鳴りよりノイズ音の方が大きいと、治療効果が出てきません。
  さらに大音量で聴くと、難聴を招く大きな 事故 に成り兼ねません。
  これは正規のジェネレーターでも全く同じです。


  屋外では原則として使えません。
  いいえ、オープンイヤータイプのイヤホンかヘッドホンであれば可能ですが
  イヤホンタイプのオープン型は見たことがありません。
  耳を塞ぐイヤホンは外部の音が聞こえなくなり「超 危険」です。
  ヘッドホンはありますが、音が漏れて周囲の方には「迷惑 !! 」です。


  室内でしたら、音量さえ正しく調整できていれば、
  長時間聴き続けても「問題がある」という案内は見た事がありません。
  イヤホンでも、ヘッドホンでも、スピーカーから音を出しても構いません。
  Point.両耳なら「ステレオ」で聴くのが良いです。
      「モノラル」ですと、頭の中の一点に音が集中して、効果が薄れます


  最近販売されている(耳鳴りにではなく)「睡眠導入機器」等にもよく使われますが、
  睡眠の妨げにならないように
  タイマーで自動的に切れるようにしておく方が良いでしょうね。




8.音源
  「ホワイトノイズ」は非常に効果的ですが、
  「ホワイトノイズで無いと効果が無い・・」・・という訳でもありません。


  軽度な耳鳴りでしたら
  音楽、自然音やリラックス音源のCDや、私は 孫っ子の「騒ぎ声」でも泣声でも、
  「楽になる。リラックスできる 」という音なら、なんでも良いのです。
  耳に「音」を入れてやれば、「音響療法」になります。




9.頑固な耳鳴りは
  やはり、専門の「TRT療法 耳鼻科」に診察を受けましょう。
  治療として「ジェネレーター」の貸与を行っている医院も多いです。
  試すだけなら機器メーカーや補聴器を扱っている眼鏡店での貸出も有るそうです。




10.治療期間、再発は?
  早い方は2~3週間、私は3ヵ月程度。 半年前後掛かる方も。
  これで絶対に治るという事でもありません。
  半年経って効果が表われなければ、診療方針の見直しにも迫られるでしょう。


  再発は、必ず「します」。
  再発したときは、また治療器を耳に当てれば安らぎます。
  長年付き合っていますと、治療器が無くても自分自身でコントロールできるようにも。
  つまり「気にならない」ようになってきます。






例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないのでそのつもりで。

                          これ知っている方は少ないのでしょうねぇ
                                  トム・クルーズ版もありますよ






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